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September 11, 2005

【やなかSNAP】藝祭・夜楽塾-戦争と平和テーマに「伝える」を考える

yanaka0911_2  11日-東京藝術大学の学園祭「藝祭」が11日まで3日間、校内や上野公園などで催されました。イラク戦争をイラクの人からの視点で伝えるドキュメンタリー映画「Little Birds-イラク戦火の家族たち-」の上映会と、その後、同映画の監督・綿井健陽(たけはる)さん、オウム真理教の視点で伝えるドキュメンタリー映画「A」、「A2」の監督・森達也さん、東京藝術大学教授の木幡和枝さんによる鼎談が行われました。

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 綿井監督は「今回の映画は、ナレーションなし、音楽なしでいきたいと思った。イラクのある家族の家にいる気持ちで見てもらいたかった。現場の泣き声、叫び声、戦争の音を聞いてほしいと思った」と話しました。それを受けて、森監督は「テレビだと情報になる。同じ動画でも音楽とナレーションを入れて、わかりやすくなる一方、喚起されるものが減るため、戦争が矮小化され、見る人の感応力がなくなる」、「テレビでは、一人の人の相反する心境や矛盾は、話をわかりにくくすると切ってしまう。(ドキュメンタリーは、)多面、矛盾、主観を打ち出すことで、見る人の心にあるものと呼応し、伝えたいことの本質は伝わるのではないか」と語りました。

 綿井監督は「戦争を撮るのは、戦争が生きるか死ぬかの極限の状態だからです。そして、その被害はきわめて複合的です。イラクの人たちが、フセイン独裁の崩壊を喜んでいることと、アメリカの占領を受け入れることは、イコールではないということです。フセイン政権下で、兄2人を徴兵で失った男性は、米軍の空爆で子どもを3人も奪われました。その場そのばの日々を暮らしていくしかない、翻弄されていく人を描きたかった」と説明しました。森監督も「戦争の現場を知る人は、誰も戦争を肯定しない。ドキュメンタリーは現実しか撮れない。自分が感知した真実を訴える。あとは、自分が感知した事実に、誠実になれるかだ」と述べるなど、ドキュメンタリー映画の監督2人が、「表現する」、「伝える」こととは何かを語りました。

写真上=デザイン科と作曲科による神輿。写真下=賑わう模擬店。

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