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July 17, 2005

【やなか界隈19】植物画世界の至宝展、明日18日まで

yanaka0717

 17日-「500年の大系、植物画世界の至宝展」が18日まで、東京芸術大学の大学美術館で催されています。英国王立園芸協会日本支部(RHSJ)など主催。
 エリザベス女王を総裁とする英国王立園芸協会は、園芸を愛する世界中の人々に奉仕することを目的に創立されて200周年を迎えたことを記念して開催されたもので、植物画の出発点となった16世紀の植物図譜(近代植物画の祖といわれるレオンハルト・フックスの「新植物誌」)をはじめ、ナポレオン皇帝お抱え絵師ルドゥテ(1759-1840)の未出版書籍、ヴィクトリア女王に仕えた植物画家ウィザーズ(1793-1864)の植物画など、本邦初公開の展示となっています。
 英国では、大航海時代の18世紀、プラントハンターたちが持ち帰った魅力的な植物が栽培されて、園芸ブームが巻き起こり、華麗な植物画は王侯貴族の注目を集めたそうです。その後、写真の出現によって、植物画は記録としてよりもアートとして親しまれるようになったとうことです。
 私は、あらゆる植物図譜の原点で、約1000年に渡って模倣し継承され続けた現存する最古の写本「ディオスコリデス」(紀元6世紀、ウィーン国立図書館所蔵)の精緻に描写にうなり、また、モモやブドウ、イチジクなど植物の固さや甘さまでも表現しているように思えるフッカーの果物画に魅せられました。

 東京芸術大学の大学美術館では、同時に「芸大コレクション展・柴田是真-明治宮殿の天井画と写生帖-」(8月7日まで)が催されています。柴田是真・真哉親子は、1945年(昭和20年)に戦災で焼失した明治宮殿の千種之間と呼ばれた140畳ほどの広間の格天井に張られた綴錦(つづれにしき)の下絵112枚を担当しました。直径1メートルを超える花丸の図を2人はわずか2カ月で完成させたのだそうです。その天井画の下絵と、柴田是真が書き溜めた95冊の写生帖のうち花鳥の写生などが公開されています。
 余談ですが、この天井画は、映画「千と千尋の神隠し」(宮崎駿監督・スタジオジブリ2001年制作)の舞台として描かれた湯屋の天井画・花丸のモデルになっているのだそうです。(湯屋のモデルは目黒雅叙園とか)。

 ※「植物画世界の至宝展」のチケットで、「柴田是真-明治宮殿の天井画と写生帖-」展も入場できます。(当日券:一般1200円、大学・高校生800円、中学生以下は無料)
 ※「植物画世界の至宝展」の巡回予定。7月23日~9月4日神戸市立小磯記念美術館、10月22日~11月20日全国都市緑化ふくおかフェア

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