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January 30, 2005

【やなか百景12】日暮里富士見坂

ダイヤモンド富士の眺望ならず-明日は?
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 30日-日暮里の富士見坂は、東京・山手線内にもかからわず富士山を眺望できる坂道です。「富士山頂に夕日が沈む風景が見られるかもしれない」と、カメラを手にした人など約300人が午後4時53分の日没を待ちました。この日は、山頂付近に雲がかかり=写真、残念ながら、日没をはっきりと拝むことはできませんでしたが、かすかに稜線沿いに沈んでいく太陽の光を見ることができ、「まるで富士山が燃えているみたい」というささやきが聞かれました。
 日暮里・富士見坂から見た場合、太陽がちょうど富士山の頂付近に沈むように見えるのが、1月30日前後と11月11日前後の年2回。高層ビルの屋上ではなく、江戸時代の人たちも眺めたであろうという土地で、山手線内というと、現在は、この日暮里の富士見坂と、大塚の富士見坂の2カ所のみで、大塚の方は、稜線の一部が見えるのみとなっているそうです。
 日暮里から富士山までの眺望ライン上には、文京区、新宿区の幹線道路沿いの高層ビルが建てられる区域もあり、1990年当時の写真と比べますと、高層マンションなどの建設により、富士山の左稜線が隠されるなど、景観は悪化しています。
 それを憂い、「日暮里富士見坂からの眺望は、風景遺産として、21世紀中に再び富士山の全景を望む風景を取り戻したい」と、事業者や地権者の人たちへの理解や行政の支援を求めて、活動している人たちがいます。
 それは、日暮里富士見坂を守る会で、メンバーは約30人。定期的な観測のほか、見物人でごった返す日没時には、警察の指導のもとで、交通整理をしたり、見物に訪れた人たちなどに、景観を守ることへの理解を呼びかけたりしています。
 そのような中、この貴重な眺望は昨年11月、国土交通省による「関東の富士見100景」の一つに選定されました。
 これによって、今後、富士見眺望と周辺地域が一体となった景観保全事業が進められ、富士見についての住民などの活動が支援されるということです。風景遺産として、広く人々に知ってもらい、大切に保全したいという共通の思いが広がる足がかりとなることが期待されます。
 守る会の人によりますと、富士山は、秋から冬の寒くて風のある日に見られることが多く、春から秋は霞んでしまうのだそうです。そして、いくら東京が快晴でも、富士山周辺の天候によっては、見られないなど、富士山頂への日没が見られるのは好条件がそろったときとなるとのこと。何年か前には、富士山頂に太陽が、まるでジュッと音を立てるように沈んだ光景が見られたことがあったそうです。
 また、ダイヤモンド富士とは、富士山の影に沈んだ夕日が、明るく輝く一瞬を捉え、後光のように見えることを言うのだそうです。
 さて、明日は、天候に恵まれれば、富士山頂の右肩をかすめ、右稜線沿いを沈む日没とダイヤモンド富士が見られることでしょう。

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